

iCruiseスタッフ乗船レポート
<前編:コーニングスダム客船編>
ホーランド アメリカ ライン(HAL)のコーニングスダムで航く
アラスカ氷河クルーズ(バンクーバー発着)
2024年8月3日(土)~8月10日(土) 7泊8日
約20年ぶりに、家族3人でアラスカクルーズへ行ってまいりました!
今回選んだ客船は、アラスカクルーズのパイオニア的存在で、卓越した実績とサービス品質を誇るホーランド アメリカ ライン(HAL)の「コーニングスダム」です。長い付きあいのベテランクルーズ添乗員から、「アラスカいくならHAL。そしてHALの中でもピナクルクラスのコーニングスダムがイチオシよ」と聞いて以来、ずっと気になっていた船でした。
実は私、アラスカは今回で5回目。仕事柄、まだ乗ったことのないラグジュアリー客船にも惹かれましたが、家族にとっては初めてのアラスカ。世界遺産の氷河湾「グレーシャーベイ」への入湾や、個人的にお気に入りの港町スキャグウェイへの寄港など、魅力的な寄港地が詰まったこの7泊バンクーバー発着コースを選ぶことにしました。
グレーシャーベイに入湾できる客船は一日2隻のみ。その多くをHALとプリンセス・クルーズが占めており、実はラグジュアリークラスには希望を叶える航路はありませんでした。また、近年のアメリカでの異常な物価高や円安を考えると、HALのコストパフォーマンスは大変魅力的でした。
■アクセス抜群!バンクーバー・カナダプレイス港から乗船

バンクーバーには複数の港がありますが、今回の発着港は「カナダプレイス」。
ダウンタウンの目抜き通り、ハウ・ストリートの海突き当りにある好立地の港で、中心部から徒歩でもアクセス可能です。日本からの直行便で午前中にバンクーバーへ到着すれば、その日のうちに乗船も可能。
私は久々のバンクーバーを楽しむために、マリオット・ホテルに前泊しました(マリオット・ボンヴォイのポイント利用で港近くに宿泊できて便利でした)。
港に直結しているパンパシフィックホテルも、前泊におすすめです。

出国審査は、プリンセス&HAL専用カウンターがありスムース。港へのアクセスの良さといい、さすがアラスカのパイオニアHALという感じです。
バンクーバー・カナダプレイス港の詳細はこちら▶
ここからは、コーニングスダム船内で過ごして気づいた“生の情報”を、パンフレットや公式サイトには載っていないポイントも交えつつご紹介します。
■ダイニングは豊富な選択肢から。早めの乗船で予約確保
HALピナクルクラスのコーニングスダムは、メインダイニングやビュッフェ、ルームサービスはもちろん、8つものスペシャリティレストランを備えた“グルメ天国”です。

●早めの乗船でダイニング・リザベーションデスクへ
乗船券には「正午12時~乗船チェックイン開始」とありましたが、11時前に港へ行くとすでに受付が始まっていました。ダイニング・リザベーションデスクが11:30~オープン、寄港地観光デスクは13時~オープンしています。希望のダイニングが希望通りに予約できなかった場合は、船上予約枠を狙って早めの乗船がおすすめです。
私もこの方法で、希望通りのディナー日程を確保できました。

●メインダイニング「ダイニング・ルーム」
1日3食とアフタヌーンティーを提供するメインダイニングは、2回制(指定席)か自由席制かを選べ、スタイリッシュな2階層吹き抜けが魅力的。

フォーマルディナー時には、スペシャリティ・ダイニングMORIMOTOコラボのロブスター(有料@$25)もあり、メインダイニングに限らず、有料のスペシャリティレストランでも一部有料メニューがあります。
ラグジュアリークラスと違って、有料なメニューやドリンクもほぼ有料というのも必要最小限のものをインクルードしているプレミアムクラスHALの特徴です。
ダイニング・ルームの朝食には、和食セットメニュー(すしご飯、焼き鮭、お味噌汁など)と中華粥がもありました。
●Have it All(ハブイットオール)特典で予約できる3つのスペシャリティ・ダイニング
8つあるスペシャリティレストランの中から、HALのお得なプラン「Have it All」を利用すると、無料で1回予約できる3つの人気レストランをご紹介します。中でもカバーチャージが最も高いステーキ&シーフードの「ピナクルグリル」は大人気で、事前予約は早めがおすすめです。
※Have it Allのプロモーションは、予告なく金額が変わるまたはプロモーションの内容が変更される場合があります。
Have it All(ハブイットオール)の詳細は▶こちら


①カナレット(カジュアル・イタリアン)要予約・有料(夕食のみ:@$19)
ビュッフェレストラン隣接でカジュアルな印象ですが、意外と本格派。リコッタチーズのラビオリやローストポークのサルティンボッカなど、美味しいイタリアンを気軽に楽しめました。スタッフの対応もよく、意外に本格的イタリアンでした。


②ピナクルグリル(ステーキ&シーフード)要予約・有料(昼食:@$15、夕食:@$39)
HALご自慢の高級グリルレストラン。クラシックなステーキハウス料理から、新鮮で豪華なシーフード料理など、グリル料理が楽しめます。室内のインテリアも重厚感があってちょっとおしゃれをして楽しみたいレストランです。ただ、日本人にはフルコースの完食は厳しいと思われます…。


③タマリンド(アジアン)要予約・有料(夕食のみ:@$29)
アジアン・フュージョン創作料理のレストランです。メニューの一部をご紹介すると、サテ、えびの天ぷら、しいたけと豆腐の春巻き、タイカレー、モンゴル流バーベキュー、担々麺など。デザートも柚子チーズケーキ、マンゴーシャーベットなどアジア各国の名物料理に創作が加わったメニューです。
タマリンドの一角にある「波寿司」からにぎりのお寿司もオーダー可能。ロールでなくにぎりのお寿司というのも船内提供としては珍しいですね。写真は、ロブスター餃子。
※カバーチャージの料金は2024年8月現在の料金で、変更になる可能性がございますのでご了承ください。
■絶対お得!Have it All(ハブイットオール)特典とドリンク・パッケージ
お客様から「Have it All(ハブイットオール)は付けた方がいいの?私あまり飲まないから…」とよく質問が寄せられます。結論から言うと、Have it All付けることを強くおススメしますが、では一体どの位お得なのかをご紹介します。
そもそも「Have it All」とは、クルーズ代金に1泊$50をプラスすると以下の特典がご堪能いただけるお得な料金プラン。今回は、7泊クルーズの場合で検証してみます。

シグニチャー・ビバレージ・パッケージは、1杯11ドルのドリンクが一日15杯無料。では、11ドルで飲める飲み物はどんなものがあるのでしょうか?
◎ミネラルウォーター&ソーダ類6種:1杯2.25ドル~5ドル
◎ビール12種&モクテル(ノンアルコールのカクテル)5種:全種類1杯7.75ドル
◎カクテル:1杯10.75~12ドル
◎グラスワイン:1杯9.5~28ドル
以下は、私が乗船した時のダイニングでのグラスワインのメニューです。1杯11ドル以下のドリンクの種類が多いのがお分かりいただけると思います。
それに11ドル以上のドリンクなら、差額を払えばOK。サービスチャージが18%も差額分のみが対象となります。
また、カフェでの有料のスペシャリティ・コーヒー(エスプレッソ、ラテ、カプチーノ、アイリッシュコーヒーなど)にも使えます。
水やソーダ、コーヒーなどを含めると、かなりお得になります。サービスチャージ分も考えると、このパッケージはほぼ「付け得」といえるでしょう。
■ドレスコード、どれくらい気合いを入れるべき?
最後に気になるドレスコードについて。7泊中2回がフォーマル(ドレッシー)、5回がカジュアルでした。
フォーマルとはいえ、タキシード着用率0%、ダークスーツは5%程度、ジャケット着用が3割で、ジーパン姿の方も珍しくありませんでした。肩の力を抜きつつ、少しおしゃれを楽しむ程度で大丈夫です。
また、HALお馴染み「オレンジの日」もあり、オランダのナショナルカラーであるオレンジ色を何か身に付けるよう勧められます。オレンジの派手な服で揃えたグループもいれば、ネッカチーフやバッグなどの小物で気軽に参加する方もいて、だいたい4割程度が何らかのオレンジを取り入れていました。
後編は、世界三大クルーズエリアの一つ、アラスカクルーズそのものの魅力や見どころについてご紹介します。
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